目を閉じて跳ねる姉妹と季節はずれの雪
石田衣良さんという物書きに魅せられたのは、愛ちゃんのアパートで。
愛がいない部屋と題した小さなストーリーが詰まった短編集がパソコンの前に置かれていたから。
地元の長野の愛ちゃんのママが読み切って、それをお米や果物と一緒に箱詰めにして宅急便で送ってくれたようだ。
その時は全然名前の知れていなかった石田衣良さん。
愛は元々タレント本や流通、マナー本などは買う。
逆に、俗に言う小説は嫌いだそうで、この本、私にあげる!という。
愛の母はどんなことを考えながら、この本を手に取ったのだろう。
笑顔で叫ぶ妹と私
太宰治の、「斜陽」は、休みなく読みたくなると思う。
戦前は旧華族の娘だったかず子が、根強くて負けない女に変身する。
なかなか素晴らしいと感じた自分。
この人のように、誰にも恐れない行動力と、固い意志が戦争が終わったこの頃は必要不可欠であったのかもしれない。
それもそうだけど、上原の妻からすると迷惑極まりないとも思える。